1952-02-26 第13回国会 衆議院 大蔵委員会 第21号
今までのように社会保險医が四五%の所得があるなんということは、今年度なんかではとんでもない話で、そうはありつこないのでありますから、その点は一般の医療收入と社会保險の收入の割合、経費のわけ方、そういうものをやつてみたならば、大体三〇%程度が適当ではないか。
今までのように社会保險医が四五%の所得があるなんということは、今年度なんかではとんでもない話で、そうはありつこないのでありますから、その点は一般の医療收入と社会保險の收入の割合、経費のわけ方、そういうものをやつてみたならば、大体三〇%程度が適当ではないか。
それから今日問題になつておりまする社会保險医の診療辞退の問題についてお話を申し上げます。この社会保險の医者が総辞退をすると言つたというようなことにつきましては、これはまことに遺憾なことであります。ただこれにつきましては、やはり医者の方の言い分にももつともなところがございまして、今日社会保險の医療単価を是正するということは、厚生省としても真劍に考えておるところであります。
而も医者は日進月歩の医学に遅れぬために医学雑誌、図書などの購入の必要もございますが、これが不可能でありますので、その上良心的な医療を施すことができぬようなれば、いつそ社会保險医を辞退したほうがいいと、悲壯な決意を固める者がだんだんと多くなつて来ておりますので、今までに私の知つておる範囲だけでも山梨、千葉、栃木、長野、群馬、茨城、埼玉、新潟、東京、京都、福岡、長崎、佐賀、広島、岡山、奈良、三重、石川、
厚生省は本年一月からの保險料率の引上げで、漸く大蔵省からの借金が返せる見込が付いたかのごとく言つておりまするが、本年五月十四日の社会保險担当医師大会に全国から集まりました社会保險医は、若し健康保險制度の財政的裏付と適当な社会保險診療費の是正が行われないならば、社会保險医を総辞職することも辞せないという重大決意を示し、国民の保健上からも一大危機が迫つておるのであります。